チョーファーの儀式
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ワット・チェディールアンの本堂が建て直され、チョーファーを取り付ける儀式が行われた。
5日の日記にも書いたが、式が始まるまで金粉を貼り付ける人がいっぱいいた。
入院中の高僧がこの儀式のために病院から来られた。
酸素ボンベが用意され、車イスに乗らないといけない状態なので、18:00に開会式をした後、すぐ病院へ戻られた。
チョーファーには白い聖糸がつけられ、参拝者が輪になってその糸を指にはさんで、クレーンで空に持ち上げられるのを皆で見守った。
屋根の上ではチョーファーを取り付ける職人が数人待っている。
小雨が降る中、命綱もつけずに作業する姿を見るとひやりする。
太鼓に合わせてピー・ゴーンというお化けが踊り回る。
民族衣装をまとったおばあちゃんも踊りだす。
無事、チョーファーが取り付けられ、職人さんが降りてきてホッとした。
いったいあの重いチョーファーをどうやって取り付けたのだろう。
トンカントンカンと釘を打っていた音は聞こえたが。

ちなみに建て直される前の本堂はこれ。
コケがはえて傷んでいる。
それが取り壊され、数年かけて建て直された。
本堂の中には見上げるほどの立ち仏像があるが、まだ修復中でビニールがかけられている。
サオ・インタキン祭
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チェンマイの柱(サオ)があるチェディールアン寺で6月7日まで、サオ・インタキン祭りが行われている。
チェンマイの安泰を祈ってチェンマイの柱「インタキン」(*)にお祈りをする行事だ。
この期間は、大勢のチェンマイ人が花、ロウソク、ソンポーイという聖水を持って各地から集まってくる。
柱が納められた建物の周りにはたくさんのお盆が並べられ、そこに人々が花をのせていくので、境内はみるみるうちに花でうめつくされる。
民族衣装を着たおばあさんや学校、幼稚園からは子どもたちがお供えに来ていた。
チェンマイはどんどん都会になるけど、まだまだチェンマイ人の心にはこうした心が残っていて、伝統が着実に受け継がれている。
この建物は1年に1度、この行事の間だけ公開され、男性は中に入ることもできるので、ぜひ参拝したい。
インタキンの建物の横には大きなヤーンの木がそびえ立っている。
その根元にも花と線香を置いていく。
この木が滅びる時、チェンマイも滅びるといわれている。
そしてこの期間だけ、お寺の入り口にプラジャーオ・セーンフォンハーという仏像が安置され、雨季にちゃんと雨を降らせてくれるようお願いする。
これから雨季に入り、田植えが始まるから雨はとても重要だ。
こんなソームポーイという聖水を仏像にかける。
「健康で頭が良くなるように、自分の頭にもつけときなさい」
と側にいたおばあちゃんが子どもたちに言うと、急いで仏像に聖水をかけた後、聖水をすくって頭にびちゃびちゃとかけていた。
大人たちも健康と幸せを祈って。そして私もぴちゃぴちゃ。

これはチョーファーというものに金粉をつけているところ。
本堂の屋根についている飾りで、象の鼻の形をしいてるとか。
好きな場所に金粉を貼っていいが、ある女子学生は
「自分もてっぺんにいかれますように」
と祈りながら尖った先端に貼っていた。
私は目のような部分にぺったり貼り付けた。
新しく建て直された本堂。
よく見ると、一番前の部分にチョーファーがついていない。
私たちが金粉を貼ったものがここに取り付けられるのだろうか……。
そう思うと神聖な気持ちになってくる。
7日に儀式があるとお寺の人が言っていた。
見に行ってこよう。
*もともとこの柱は「3人の王様の像」の近くのサドゥームアン寺にあったが、1800年ガウィラ王によって今の場所に移された。
ティエオ・クンドーイ
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明日は仏誕節。
釈迦が誕生し、悟りをひらき、入滅した日で、仏教徒にとっては大切な行事の1つだ。早朝、お寺にお供えを持っていき、夕方はロウソクと花を持って仏塔の周りを3度回るウィアンティエンが行われる。
そしてチェンマイでは、その前日の夜に山の上のドイステープ寺まで登るという慣わしが630年以上続いている(らしい)。
その距離約11キロ。
1935年にクルーバーシーウィチャイ高僧がお寺までの道を作ってからは、車だと20分で行かれるが、この日だけはあえて歩きだ。
私は夜8時前に出発し、お寺に到着したのが12時前だから、所要時間は約4時間。
11キロの道程は途切れるところなく、どこも人、人、人。
日本の初詣のような人出だ。
仏塔の周りはさらにぎっしりで、ウィアンティエンする人たちの流れに入ってしまうと止まることもできない。
早朝には托鉢や式があるので、それに備えて境内で眠る人たちもいっぱい!
お寺を目指す人々がこれだけいるというチェンマイにちょっと感動した。
華麗な少年の儀式、ポーイサーンローン
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毎年ソンクラーン前の暑い時期になると、シャン族(タイヤイ)の華やかな行事、「ポーイサーンローン」がある。
少年がこの期間に出家してお寺で修行するのだが、その前にとびっきり着飾って祝うというものだ。
シャン族が多いメーホンソン県が盛大だけど、チェンマイ市内のシャン族のお寺、ワット・パーパオでも毎年3日間行われている。
今年は少年(サーンローン)が46人と成人(ジャーンローン)が1人、合計47人が参加した。
大多数の子どもたちは8-11歳だ。息子が出家することにより、両親が高徳を積めると考えられている。
初日は日が昇る前から身支度が始まる。
ピンクや緑、水色といった派手な衣装をまとった後は、顔に化粧がほどこされる。
口紅もしっかり。
アイシャドーだって!
人によっては、タナカーという木の粉を砕いたもので頬に絵を描く。
使うのはマッチ棒だ。
これはお父さんの出番!
指輪やネックレス、ブレスレットはもちろん、頭には色とりどりの花をつける。


ほら、こんなに色気たっぷりの美しい少年に変身!
お肌がぴちぴち。
着飾った瞬間から「聖なる少年」となるので、一切地面に足をつけてはいけなくなる。
だから、どこへ行くのも誰かに肩車や抱っこをされて移動することになる。
そして座る時は必ず座布団や毛布が敷かれる。
日差しが暑い外に出るときは、ちゃんと金の傘をさす人がいるし、センスで仰いでくれる人もいる。
少年1人につき、家族と親戚の若者やおじさんが何人も交代でつきっきりで肩車をする。
サーンローンになった最初の食事は12種類用意され、初めの7口は両親や保護者が食べさせてやることになっている。
この3日間はワット・パーパオで仏教儀式があったり、ワット・グータオ、ワット・スワンドークなどのお寺を回ったり、夜はシャン族の踊りがあったり……することは盛りだくさんだ。
その度に、サーンローンは肩車され、仏塔の周りを太鼓の音に合わせ踊り続ける。
肩車をする人も一緒に飛び跳ね、腕を広げてクルクル回りながらリズムよく足を動かす。
少年たちはセンスを広げて踊る子もいれば、頭にしがみついてぼーっと座っている子もいるが、大人のほうが人一倍はりきって、そして楽しんで踊っている気がした。
各お寺では皆で声を合わせ、覚えたばかりの
お経を読む。


とはいっても、まだ小さな子どもたち。
途中でアイスクリームを食べたり、おしゃべりしたり、寝てしまったり……。
かわいいな〜。
3日目の午後には、オレンジ色の袈裟を両親から渡され、
きらびやかな衣装とアクセサリーを取り、袈裟に着替えて
小坊主の姿になる。
あとはお寺で勉強に励むのだが、何日間修行するかは
人それぞれとか。
ジュラカティン
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ワット・パーラートというお寺でジュラカティンの儀式が行われるというので、徹夜を覚悟で行ってきた。雨期明けに行われる行事で、僧に袈裟を供えるものだけど、かなり手間がかかるので現在ではあまり見かけない。
ーというのも、市場でただ袈裟を買って供えるのではなく、自分たちで糸を紡ぎ、織り機にたて糸よこ糸をかけ、織り、裁断・裁縫をし、染める……という作業を「一晩」でするからだ。何十人という人が集まり、皆で力を合わせてしないと決して終わらない。でも、これもタンブン(喜捨)、大きな徳をつめると信じられている。
あいにくの土砂降りの雨。山中なので体の芯から冷えてくる。夕方から準備をし、夜中の12時にスタート。交代で休みながら進めていく。私は途中でダウンして本堂で寝ていたが、明け方6時頃でもパンパンと機を織る音が響いていた。布ができあがったのは、お昼近かった。まるまる12時間働いていることになる。それもおばちゃんとおばあちゃんばかり。すごい。
バンコクの人がジャオパープといって今回の主催者で、お寺の建設や寄付などのタンブン(喜捨)をしていたが、私にとってはこのおばちゃん、おばあちゃんの無料奉仕のタンブンのほうがずっとずっと比べものにならないぐらい大きい気がする。
ターンクウェイサラーク
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雨季が終わるこの時期になると、お寺で様々な行事が行われる。今回行ったのは、ワット・プラシンのターン・クウェイサラークというもの。
いわれはブッダの頃に遡る。瞑想しているブッダのもとに、グマリーという女性が赤ちゃんを抱えて逃げてくる。キニー鬼に追われていて、食べられてしまうから息子を預かってくれと懇願する。
そこに鬼がやって来る。仏陀は2人に5戒を守るよう説教をする。すると、動物や人を食べていたキニー鬼は、殺生ができなくなり、飢え死にしてしまうと泣く。かわいそうになったグマリーは、鬼を家に連れて帰り、養うことにする。その恩返しに、天気を予測できるキニー鬼は毎年どこで稲作をしたらいいか教える。
そのおかげで裕福になったグマリーは、村人たちにもキニー鬼のことを教えてあげる。すると村人たちも裕福になり、クウェイという入れ物に収穫物などを入れ、お返しにキニー鬼に捧げるようになる。それでも余るほどだったので、番号をつけ、それを抽選で僧達にあげるようになった。
現在でも、小さなクウェイから大きなものまで皆がお寺に持ち寄り、それを抽選で僧に捧げている。もちろん、あの世で食べるものや日用品に困らないように、亡くなった人や生物、自分が死んだ後のために、僧を通して届けてもらうから、名前も書いておく。
ターン・クウェイサラークではないけど、9月24日10:00〜ワット・チェディールアンでタンブン(喜捨)の行事がある。10月は中秋の名月(6日・ワイ・プラジャン)、オークパンサー(7日・出安居・雨季明け)、11月はロイクラトーン(5日・灯篭流し)などの他に、フード・フェスティバル、冬祭りなどと、乾季に入るとイベントが目白押しだ。
(写真:見上げるほど大きなクウェイサラークを飾っている小僧たち)
テジウ(お墓参り)
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中国系タイ人の行事、「テジウ」に連れて行ってもらった。日本のお盆のようなもので、1年に1度、12月か4月にお墓参りをする。4月は「清明」(チンミン)というが、沖縄にも「シーミー」といって、家族・親戚が集まってお墓参りをし、そこでごはんを食べるという習慣があるのを思い出した。
チェンマイ(タイ)でも同様に、家族・親戚一同がご馳走を持ってお墓に集まる。タイ人はお墓を持たないが、中国系タイ人用にクワンシンとドイサケットという場所に墓地がある。
お墓の前には豚肉や鶏肉、魚、レバー、お菓子、お酒、果物などが豪華に並べられ、お線香を立て、あの世へ行くパスポートやお金の紙を焼いたり、爆竹を鳴らしたりした。一緒に行ったおばあちゃんは8人兄弟なので、あっちからもこっちからも家族や親戚がぞくぞくと集まってきた。その中には偶然、私の知っている人もいたりして、チェンマイの狭さを実感したり。
カルチャーショックだったのは、お墓の扱い方。楕円形の山になったお墓が隣り合ってぼこぼこと並んでいるけど、その上に乗ってもいいということだ。お墓は芝生で覆われていて、まさしく小さな丘のようで、お墓からお墓へ移動するときも、「丘を超え行こうよ〜♪」のように、お墓とお墓の谷間を歩いて渡るのだ。もちろん、そのもっこりとした丘の下にはご先祖様が棺桶に入って眠っている。子供たちはお墓に座ったり、お墓の狛犬の上にまたがったりしているが、大人が注意する様子がないので、罰当たりなことではないのだろう。
芝生に囲まれたお墓の前で、皆でお喋りしたり、ご飯を食べたりしていると、心はピクニック気分だ。
国王のお誕生日
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今日はプミポン国王の78歳のお誕生日。チェンマイでは早朝から2000人のお坊さんを招き、ターペー通りで托鉢が行われた。普段は排気ガスがモクモクする通りに赤い絨毯が敷かれ、その両側に食べ物を喜捨する人たちが並んだ。そこを2000人の僧や小僧たちがゆっくり歩きながら、托鉢をしていく姿は圧巻。
昨日の夕方4時半頃、寝転んで本を読んでいた。そして起き上がった瞬間にドアがすごい音でガタガタガタと揺れた。地震がないと言われていたタイも地震があるのがつい最近証明された。私は飛び起きた瞬間だったので、揺れは全く感じなかったけど、ドアが震えていた。1階にいた友達も揺れを感じたという。だけど、近くで建物の建築ラッシュなのでその影響かと思い直した。でも、やっぱり地震だったみたい。
プーセヤセー
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チェンマイはタイ第2の都市。特にこの頃はショッピングセンターやコンドミニアム、ホテルなどが競って建てられている。そんな大都会とは裏腹に、市内から10分も車を走らせると昔ながらの風習が残っている。今朝見に行ったのが、「プーセヤセー」という行事。
プーセヤセーは大昔、人食いの悪魔で、チェンマイの人に大変恐れられていた。そんなある日、仏陀がここに降臨され、プーセヤセーに村人を食べないように説教する。しかし、そうすると食べるものがなくなるので、動物を食べることを懇願したため、村人は1年に1度、水牛を生贄にするようになる。そしてそのお返しに、プーセヤセーは国と市民の安全と健康を守ることを誓い、チェンマイの守護神になる。
←仏陀の降臨を示すため、絵が吊るされる。
とはいっても、チェンマイ人にもあまり知られていない行事。だけど、村では毎年、生贄の儀式が行われている。霊がのりうつった(?)男性が野原を歩き回り、時々、水牛の生肉や生血を口にしては、何か叫ぶ。口の周りや手が真っ赤に染まっていく・・・・・・。インドネシアのトラジャ地方に行った時に、十数頭の水牛や豚の生贄をあちこちで見たけど、生肉はさすがに食べなかったぞ。
チェンマイ、まだまだいろいろな顔がある。だから面白い。
国王のお誕生日
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