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おたまじゃくし料理と生血スープ

Filed under チェンマイ食べ物紀行

2003 07 15 Tue

「おたまじゃくし食べる?」
 友達の両親が田舎からおたまじゃくし料理を持ってきた。
 実を言うと、前から食べてみたかった。おたまじゃくし料理があるということは聞いていたけど、不思議と今まで口にしたことがなかった。最初聞いた時は「げ?」と思ったけど、イモ虫もヘビもトカゲもサソリも食べた今、1度は食べてみたいと思っていた。立派な郷土料理でもある。
 そしてついにその日がやってきた。スープの中におたまじゃくしが泳いでいたらどうしよう、と不安だったけど、ターメリックの葉に包まれ、蒸してあった。色は緑がかった黄色。ターメリックやレモングラス、唐辛子などの香辛料で味付けをし、ナスやハーブの葉と混ぜてある。よ?く探すと1センチくらいの小魚のようなものが所々に隠れている。料理をする前は普通のおたまじゃくしの形をしているらしいけど、料理されたものは白身が見えていて、おたまじゃくしといわれないと分からない。でも、中にはちょこんと足が生えているものもいた。
 1度味見をしたかったといえども、やはり抵抗がある。去年、おたまじゃくしの命を救ったからだ。公園の水溜りにおたまじゃくしがうじゃうじゃ泳いでいたが、雨が降らないため日に日に水溜りは乾燥していき、ある朝見ると、干からびたおたまじゃくしをいっぱい見つけた。それでも隅のほうに少し残っている水があり、そこにひしめき合っておたまじゃくしがいた。だから私と友達はそれをすくってコップに入れ、台湾黒珍珠茶が何杯もできるぐらいコップに入れ、池にぜ?んぶ放した。「ああ、良いことしたね、徳を積んだね」と。
 そのおたまじゃくしが頭をかすめた。もちろん違う種類だけど。
 でも、結局、食べた。ししゃもを蒸したらこんな味かな、というような味だった。全然クセはないし、食べやすい。どちらかというと、香辛料の味が濃い。
 話に聞くと、1年に1回、雨季の今しか食べられないそうだ。
 おたまじゃくしを指でつかみ、恐る恐る食べていた時、ふと横を見るとお父さんのお皿が真っ赤なのが目に入った。なんと血だらけ! うわ?っと身を引くと、テーブルの隅に黒味を帯びた赤い汁が置いてあった。噂の「ルー」という豚の生血料理だ。血と様々なスパイスを混ぜ、レンゲですくってちゅーっと飲む。生の豚肉料理やアヒルの生血は味見したことはあるが、これは初めて。さすがに回虫が怖いので、小指につけて舐めるだけにしておいた。ぺろっと舐めた感じだと、甘味があった。



  1. 2003/07/15(火) |
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